2/05/2010

朝鮮王朝の蔵書、宮内庁で新たに確認

韓国政府、返還要請を推進


 日本の宮内庁に、これまで知られていた『朝鮮王室儀軌(ぎき)』などのほかにも、朝鮮王室と関連する2種類の重要文書が所蔵されていることが確認された。韓国政府は、違法に流出したこれら朝鮮王室主要文書の返還要請を推進している。

 文化財庁(李健茂〈イ・ゴンム〉庁長)は先月31日、「昨年、海外に流出した韓国の文化財を綿密に調査した結果、日本の宮内庁に『朝鮮王室儀軌』76種154冊など、朝鮮総督府が寄贈した79種269冊のほかにも、韓末の王室図書である“帝室図書”のうち、儒教の教典や医学・軍事関連の書籍38種375冊、歴代国王が教養を身に付けるために受けた講義(経筵=けいえん)で使用された書籍3種17冊が保管されていることが確認された」と発表した。

 「帝室図書」の印が押されている書籍は、『周易伝義大全』『家礼』など儒教関連の書物のほか、『唐書』などの歴史書、『孫子大文』『歴代将鑑博議』などの軍事書、そして『新編医学正伝』などの医学書類だ。一方、「経筵」の印が押されている書籍のうち、『通典』は高麗王室でも所蔵されていたことを示す記録が残っている。

 宮内庁が所有する韓国文化財の実態を調査したパク・サングク韓国文化遺産研究院長は、「『朝鮮王室儀軌』などは、1922年に朝鮮総督府が寄贈するという形で日本に持ち出されたが、“帝室図書”や“経筵”などの所蔵本は流出の経路がはっきりしていない。だが、個人の所蔵印が押されていることから、総督府の官吏などが密かに持ち出したものを日本側に寄贈したと見ている」と語った。

 キム・ホンドン文化財庁国際交流課長は、「今年は韓日併合100周年に当たり、外交部と協力して、『朝鮮王室儀軌』を含む違法に流出した図書をすべて返還するよう、日本政府に要請することを検討している」と語った。

 朝日新聞は31日、「朝鮮王朝の蔵書、宮内庁に存在-韓国併合後に流出か」というタイトルの記事で、こうした事実を報じた。同紙は、「宮内庁が保管している朝鮮王室の図書には、朝鮮王朝の初期のものや、韓国で国宝に指定されている医学書と同種類の書物が含まれている。『朝鮮王室儀軌』と同様、韓国側から返還を求める声が高まることが予想される」と報じた。

  韓国の国会は06年12月、宮内庁が所有する『朝鮮王室儀軌』の返還を要求する決議案を採択し、08年4月の韓日外務相会談で返還を要請した。

東京=辛貞録(シン・ジョンロク)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

摘要:

  除了目前為人所知的『朝鮮王室儀軌』以外,與朝鮮王室相關的2種重要文書,收藏在日本的宮內廳一事已受到確認。韓國政府正在推動,針對這些違法流出的朝鮮王室主要文書的歸還要求。

譯者註:所謂『朝鮮王室儀軌』(ちょうせんおうしつぎき)是以文章或是圖畫,記載李氏朝鮮時代國家主要行事資料的圖書總稱。

  文化財廳在1月31日表示,去年詳細調查流出海外的韓國文化財的結果,確認保管在日本宮內廳的圖書中,『朝鮮王室儀軌』76種154冊,除朝鮮總督府寄贈79種269冊以外,在韓末王室圖書帝國國書當中,儒教經典、醫學軍事相關書籍38種375冊,使用於歷代國王養成品德知識所接受經筵講義的書籍有3種17冊。

  押有「帝國圖書」一印的書籍,除『周易伝義大全』『家礼』等,與儒教相關的書以外,『唐書』等等的歷史書籍,『孫子大文』『歴代将鑑博議』等的軍事書,還有『新編醫學正傳』等等的醫學書籍。另一方面,押有「經筵」一印的書籍中的『通典』,被記載曾藏於高麗王室。

  調查了日本宮內廳中所藏的韓國文化財的パク・サングク韓国文化遺産研究院長說:「『朝鮮王室儀軌』等圖書,是1922年經由朝鮮總督府寄贈的方式被帶到日本,帝室圖書或經筵藏本流出的路徑尚不明確。但是因為印有個人收藏印,可見是當時總督府官吏秘密地帶出書籍,贈送給日本方面的。」

  キム・ホンドン文化財廳國際交流課長說:「今年正逢日韓併合一百周年,與外交部合作,目前正詳加評估要求日本政府全部歸還包含『朝鮮王室儀軌』等違法流出的圖書。」

  朝日新聞在1月31日,以「朝鮮王朝藏書藏於宮內廳──日併朝鮮後流出嗎?」為題的新聞記事,報導了朝鮮王朝書籍藏於宮內廳一事。同新聞也報導,在宮內廳保存的朝鮮王朝圖書當中,包含朝鮮王朝初期的書物,在韓國被指定為國寶的醫學書籍和同種類的書籍。與『朝鮮王室儀軌』一樣地,可以預想到韓國方面要求歸還這些圖書的聲浪很高。

  韓國國會在2006年12月,通過了要求宮內廳歸還所有的『朝鮮王室儀軌』的決議案,並且在2008年4月的韓日外務相會談要求歸還。

資料來源:
http://www.chosunonline.com/news/20100201000024

資料擷取時間:2010/02/02

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